2021.01.26
コロナ禍の家庭での予防策として注目を集めている加湿器ですが、実はいろいろ種類があるんです。少しご紹介させていただきましょう。
1.スチーム式
スチーム式はヒーターによる加熱でお湯を沸かします。ですから温かい蒸気を乾燥したお部屋へパワフルに供給することができます。4つのうちもっとも加湿力があるといえるでしょう。消費電力が他のタイプに比べやや高いというところが短所として挙げられます。スチーム式はとにかくパワフルな加湿力がいいという方におすすめです。
2.気化式
気化式は水に空気を送ることでお部屋に湿度をもたらします。自然に近い蒸発作用を利用するため、スチーム式ほど早く加湿はできませんが、空気を当てるだけなので消費電力を抑えることができます。また熱いお湯を使わないため、安心して使用することができます。一方短所としては、水の自然な蒸発を待つ仕組みであるため他のタイプより加湿力がやや劣ってしまう点があげられるでしょう。また水を送るフィルターのこまめな清掃や交換が必要でもあります。気化式は安全性、ランニングコストをなるべく小さくしたいという方におすすめな種類といえます。最近の加湿空気清浄機の加湿方式がこのタイプです(パナソニック製もこちらの方式です)
3.超音波式
超音波式は、水を超音波によって微細な粒子にし、噴出することで加湿を行います。振動を送るだけなのでスチーム式より消費電力を抑えることができます。起動するとすぐに蒸気を出し加湿を始めてくれるという長所もあります。短所としては、他のタイプよりこまめなお手入れが必要となることが挙げられます。
4.ハイブリッド式
最後にハイブリッド式です。ハイブリッド式は温風を水に送るという、スチーム式と気化式の二つのタイプを合わせたようなものになります。湿度が低いときは温風を送りますが、湿度が高くなるとヒーターを切って「気化式」として加湿します。ハイブリッド式は気化式より早く加湿ができ、スチーム式より消費電力が少なく済むといった両者の弱点を補い合うような形になります。短所を挙げるとすれば、気化式と同じくフィルター交換が必要ということがあります。
まとめ
加湿器は「スチーム式」、「気化式」、「超音波式」、「ハイブリッド式」の4種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
スチーム式:ヒーターで加熱して加湿。パワフルだが電気代が高い。
気化式:水に空気を送って加湿。加湿力に少し劣るものの電気代は安い。
超音波式:水を超音波によって微細な粒子にして噴出し、加湿。スチーム式より電気代を抑えられるものの細かな手入れが必要。
ハイブリッド式:冬はスチーム式、夏は気化式として働く。